「もと」とは漢字1字で書くと酒へんに元。まさに「お酒の元」です。(別名 酒の母と書いて「酒母 しゅぼ」とも言います)
健全な発酵を促す清酒酵母を培養する、とても重要な工程です。その「もと」造りの工程で天然の乳酸菌を取り込んで酵母を培養する、伝統的な方法の一つに「山廃 やまはい」があります。
この山廃とよばれる「もと」の造り方は、通常よりも時間も手間もずっとかかるものなのです。
「育てもと」とは、金明さんオリジナルのネーミング。山廃という少し難しい呼び方ではなくて、もっと解りやすくて良い呼び名はないかと考えた結果、思いついた呼び名なのだそうです。
「お酒の元をじっくりと手間をかけ、愛情込めて育てる」という思いが感じられます。
広島県産「八反」と岡山県産「あけぼの」を55%精米し、静岡酵母で醸し、しっかりと熟成させてから出荷。
やや黄色みがかった色にカラメルのような香り、みたらし団子を想わせる甘味!
力強く、お米本来の旨みが感じられ、フルボディをイメージしますが、このお酒はあえて15%まで加水してあり、後味は意外にもさらっとしています。
好みですが、常温がおすすめ。お燗にすると、より甘味が引き立ちます。お醤油、お味噌との相性は言うまでもありません。