創業207年という歴史ある蔵で、地元銘柄は「御代栄」。
酒造好適米である県産米「吟吹雪」(ぎんふぶき)は、同じく県産米である「玉栄」(たまさかえ)と、酒米でおなじみ山田錦を交配させた米です。
穀物系の香りが穏やかに広がり、口に含むと、甘酸っぱい果実のような美味しさが口いっぱいに広がります。後味は、もっと熟成させたらよりボリュームのある美味しさになるだろうと予感させる若さがキリッと締めてくれて、それがまた次の一杯へと誘われてしまいます。ぬる燗ももちろんおいしいです。
試飲と称して本気で飲みながら、考えた事。
お酒の味わいや美味しさに「正解」がない、自然の産物である日本酒のおもしろさ。
生もと(きもと)と聞くと「日本酒好きの人が好きなお酒」というイメージがありますが、きっと日本酒を初めて飲む人にも素直に美味しいと感じてもらえるような気がします。
蔵に住み着く自然の微生物を利用して長い時間をかけて造る生もと造り。
お米の迫力を感じる美味しさです。
近江産減農薬吟吹雪60%精米 日本酒度+4.5 酸度2.3